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父が亡くなりました。
悠くんにとっては祖父です。
葬祭場に連れて行くかどうか悩みましたが・・・
身内だけしかいないので、とりあえず連れて行くことにしました。

葬祭場には一度も行ったことがありませんので初体験です。
今まででも写真が用意できない初めていく場所の提示は
白い何も書いていないカードでしていましたので
特に何も準備しませんでした。
スケジュールのなかには四角の中にただ『場』と書きました。
別に場でなくても葬でもなんでも、今まで示したことのない記号なら、
悠くんが「今まで見たことがない場所」と思ってくれるような提示であれば、
何でもいいのです。

いつものように手書きでスケジュールを作って
コミュニケーションブックの中にある写真と一つずつ対応させていきます。
『葬祭場』だけは「葬祭場ね」と言葉だけにしました。
悠くんはその『場（葬祭場）』を指で指して、サリーの方を見ながら
「これは何？」というように「あっあっ？」と聞いてきました。
「葬祭場ね」と言葉だけで伝えました。
悠くんは・・・とりあえず何かよく解らないけど知らない場所に行くのかなぁと
思ってくれたのでしょうか。
それ以上は聞いてきませんでした。


葬祭場では・・・やはりそんなに長いことは無理でした。
帰りたいコールが出始めました。
ブックを開けて『おやつ』を示します。
「早く家に帰って次のスケジュールであるおやつにしたい」ということです。

何もない何もしない状態でただ待っているだけなので
その場所で行われていることの意味がわからない悠くんには
無理なことですね・・・
可哀想なので早々に連れて帰ることにしました。
わざわざ園を休ませて連れてくる必要はなかったかなぁと思います。