情報としての写真

コメント(全8件)
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サリー ― 2011-08-21 18:24
悠くん、写真はすごく難しかったので、具体物(物)そのものや、場所の具体物から始めて、それが大切な情報で何を示すものかを理解してからカードにスライドさせていった感じです。

「カードに示されている物の理解」と「カードの意味の理解」と・・・
同時に2つのことというのは、なかなか難しいです。
理解できる子はいいですが、難しい場合は、カードの前にまず具体物そのものからのがいいのではないでしょうか?
体育館シューズを渡すことで、体育館に移動するということを伝えるというような具体物でいいのではないでしょうか?
悠くんは次のステップとして、その「体育館シューズ」を写真カードにしました。


「遊び」というのは遊び場をくっきり解る様にして、
たとえばその場所だけジュータンとかマットが敷いてあるというような・・・
その場所が遊び場とわかるようにして、そしてその場所の具体物を用意する、
それを渡すことでその場所に行くというところから始めて、
その写真へ移行していく方式がいいのではないでしょうか?
たとえば、その場所で遊ぶときには必ず座布団を敷いて座るということにして、その座布団を手渡すことでその遊びの場所に行く
ということを示すというふうに具体物による提示です。
次のステップとしてその「座布団」を写真カードにする


悠くん、具体物でのやり取りがある程度で来て、それをそのまま写真に取ったものに摩り替えて行きました。
最初は写真はまったくわからなかったので。
写真の形のカードが情報だと悠くんが気がついてからは、新しい場の写真を使うところからスタートできました。

そのカードは大切な情報だということを悠くんが理解してからは「何の情報か」を理解するだけでいいので、その場所や物とマッチングさせるのがすごく楽になりました。

それと・・・コンビニA店B店C店、全部「コンビニ」というグループ概念の理解は難しすぎて、現在も悠くんにも無理です。
というか・・・
悠くんの知的な能力で「コンビニ」を理解する必要はありません。
それぞれ個別のお店「A店」「B店」「C店」で十分ですが・・・
「コンビニ」というお店の種類を現す言葉を使う必要はないです^^


PECSなど決まったカードがあるのは支援者側にはとても便利だと思います。
ただ・・やはりすごく知的に重い場合、カードというものはとても難しいと思いますので、カードにこだわらず、本人が理解できる具体的なものからのスタートを考えたほうがいいのではないかと思います。

ある程度の力が付いてきてから、それを決まった物に移行していくということでいいのではないでしょうか?


支援学校でとても熱心な先生方で・・
ティーチプログラムを一生懸命学んだ先生方が、悠くんぐらいの重度の子供さんに
写真カードからスタートしようとがんばっておられて・・・
結局実らなかったという例をたくさん見ました。
もっと前のステップからスタートすればきっと成果が出ただろうと思います。


ご質問の答えになってますか?
悠くんのような、かなり重度児の場合とは・・・いうことで書いてます^^
もっと能力の高い子供さんでしたらそこまでする必要はないかもしれません。
Ken ― 2011-08-21 22:00
カードの意味とカードにしめされている意味の2つを同時にという説明でよくわかりました。

Pecsではマッチングができなくてもまずはカードとの交換から始めるので、カードの意味を教えているんだなと。
スケジュールも同じようにカードを使っているから分かりにくくなっているのだと思いました。
最初は悠くんのように具体物提示していたので、もう一度本人が理解できる具体物を整理してみようと思います。
本当に丁寧なお応えありがとうございました。
サリー ― 2011-08-22 21:59
何か参考になったことがありましたら
嬉しいです^^

ぜひまた来てください^^
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